伊勢神宮に旅行に行ってきました。目的は内宮の早朝参拝です。
伊勢神宮には何度か行っていますが、いつも車で往復5時間以上の日帰り。しかし今回は、はじめて一泊することに。これが大正解。旅がまるごと別物になりました。
電車で行って、鰻を食べて、内宮の前に泊まって、早朝の参道を歩く。すごーくシンプルな旅ですが、贅沢な時間となりました。
360円プラスで、こんなに快適な移動になるだなんて

大阪難波から伊勢志摩ライナーのデラックスカーで、2時間かからずに伊勢市に到着。
特急料金に360円ほど上乗せするだけで、座席まわりがぐっと変わります。隣席とは固定のひじ掛けで仕切られていて、自分だけの空間。渋滞も、駐車場探しも、運転疲れもない。現地に着いたとき、気力体力ともに満タンです。

車だとどうしても駐車場を起点に動くことになりますが、電車だと駅から歩いて、バスで、自由に動けます。これが楽しい。気になったところにちょっと立ち寄れるし、歩きながら町の空気を感じられます。
ひとつだけ注意点を。電車旅は荷物を自分で運ぶことになります。お土産も含めて、できるだけ軽装で行くのがおすすめです。
私は今回これを機にリュックを新調しました。防水・軽量で大容量、両手が空くので歩き回る伊勢にはぴったりでした。バッグを引きずらずに参道を歩けるのって、思った以上に快適です。

もうひとつ小さな工夫を。6号車の奇数席(7Aや7B7Cなど)は窓枠のない席で、車窓の景色がさえぎられずに広がります。事前予約のときに選んでみると、移動が少しだけ贅沢な時間となります。
お昼ごはんは、ちょっと奮発して「伊勢の鰻」

伊勢市駅から歩いてすぐのところに、鰻の卸をやっているお店があります。「はじめ」という店で、もともとテイクアウト専門だったらしく店内はシンプル。観光地らしい華やかさはないけれど、鰻はホンモノでした。
鰻丼と白焼きのセットで3,400円。白焼きがこれまた格別。タレをつけずにそのまま食べる鰻は、皮がパリッと、身はふっくら、臭みがまったくない。「鰻ってこんなに美味しい魚なのね。」と思うような一皿でした。
腹ごしらえをしてから、のんびり外宮へ。時間を気にせず参道を歩いて、ゆっくり手を合わせる。急がなくていい、という心の余裕がこんなに贅沢な時間につながるんですね。
早朝参拝する内宮の、すぐそばの宿に泊まってみる

神宮会館は、伊勢内宮のすぐ目の前にあります。この立地と風格がすごい。
一泊二食付きで16,500円(税・サービス料込み)。部屋はシンプルで、食事もふつう。でもスタッフがみな笑顔で、居心地がいい。男女とも一人で宿泊している人も多く、ひとり旅でもまったく気兼ねがありません。
しかし「神宮会館」は人気があって、予約がなかなか取れない。行くと決めたら早めに動いたほうがいいです。
チェックインして荷物を置いたら、身軽になって目の前の「おかげ横丁」へ。

赤福の茶屋でぜんざいを食べたり、お土産の赤福餅を買ったり、カフェでコーヒーを飲んだり。ぶらぶら歩くだけでも楽しめます。

砂利を踏む音が、澄んだ空気に響く朝

ここからが、この旅のいちばん良かったこと。
神宮会館に宿泊すると、無料の早朝参拝ガイドツアーというオプションが申し込めます。翌朝6時半に集合して、ガイドの方と一緒に歩いて内宮へ向かいます。

神宮は朝5時から開かれています。正面に陽が昇る宇治橋鳥居の下で一礼して早朝参拝の始まり。
とても静かです。ざっざっと砂利を踏む音。鳥の声。柏手を打つ音が朝の澄んだ空気に響きます。

奥へ奥へと歩いていくうち目が覚めて、気持ちもスーッと整っていきます。
時々立ち止まっては、ガイドの言葉に耳を傾けます。神宮の成り立ち、参拝の作法など基本的なことだけでなく、地元の人ならではの行事やお祀りのことなどガイドブックには載っていない興味深い話を聞きながら境内をゆっくり歩き、参拝していきます。気が付けば約1時間半。あっという間の時間でした。

8時半を過ぎると、観光バスが続々と到着して参拝客が増えてきます。その前の静かな時間にゆったりとあるいて参拝できるのは、地元の方か宿泊客でしかできない贅沢だと思います。
電車で行って、歩いて、食べて、泊まって、早朝にゆったり参拝する。
伊勢神宮へのこんな贅沢な旅。60代になって時間の使い方が変わってきたなと感じているなら、一度こういう旅はいかがですか?おひとりさまでも、十分に楽しめますよ。
砂利を踏む音だけが聞こえる早朝の内宮を体験したいなら、神宮会館がおすすめです。
内宮まで徒歩3分、無料の早朝参拝ガイドツアーも申し込めます。なかなか予約が取れない宿なので、気になったら早めにチェックを。
おまけ~うちのハチワレさんたち



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