もしタイムスリップして母に逢えるなら、何を伝えよう。映画『青天の霹靂』を観て

静かな冬の午後、Netflixで映画『青天の霹靂』を再び観ました。配信が始まった頃に一度観ていたので今回は再見です。

目次
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作品について

2014年公開。劇団ひとりさんの原作・脚本・監督作品で、主演は大泉洋さん。「タイムスリップもの」に分類される作品ですが、派手なSFではなく、しみじみとした人情劇として仕上がっています。

映画『青天の霹靂』ポスター

脚本の完成度に、改めて驚かされた

初めて観たときは、冒頭の大泉洋さんのマジックのシーンが印象的すぎて、その後の展開をあまり覚えていませんでした。

今回改めて通して観て、まず思ったのは脚本の丁寧さです。

無駄なシーンがない。余計なセリフがない。いわゆる「嫌なヤツ」がほとんど登場しない。同僚も、芸人仲間も、警察官まで、みんなごく普通の人として描かれています。

タイムスリップものである以上、展開そのものに突飛な驚きはありません。でもだからこそ、一つひとつの芝居が丁寧に積み上がって、気づいたら胸の深いところに刺さっている。そういう映画です。

最初から最後まで、穏やかなテンポで物語が流れていく。後味も悪くない。こういう映画、最近なかなかないなあと思いました。

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大泉洋さんと、劇団ひとりさんの芝居

大泉洋さんの演技は、やっぱり安定感が抜群です。観ているこちらが安心して物語に没入できる。

前半の、自意識が強すぎてみっともない感じ。「生きていく意味があるのか、俺はミジメだ」と嘆くシーン。中盤、出生の事実を知った瞬間の表情。

特に病室のシーンで語られるセリフ、「悦子さんは、子供にとって生きる理由です。」——これは本当にグッときました。

劇団ひとりさんも、さすが原作者だけあって、「ダメダメなんだけど、根っこはめちゃくちゃ優しい人」というのがにじみ出る芝居がとてもうまかった。

映画を観ながら、考えたこと

実は私も、生まれてすぐ母を亡くしています。

今まであまり感傷的に考えないようにしてきました。でもこの映画を観ながら、ふと想像してしまいました。もしタイムスリップができて、出産前の若い母に逢えたなら——。

きっと私は、「がんばって産んでくれてありがとうね。」って伝えるかな。それだけでいい。それだけで十分な気がする。

映画の中の主人公と自分が重なって、静かな冬の午後に、ひとりじんわりしてしまいました。

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時間をおいて、また観たい作品

『青天の霹靂』、Netflixで配信中です。派手さはないけれど、丁寧に作られた物語が好きな方にはきっと刺さる一本だと思います。


うちのハチワレさん

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